『覚悟の論理 戦略的に考えれば進む道はおのずと決まる』を読んで

個人的に尊敬している安芸高田市の石丸市長の本を読みました。

昨年のこの時期くらいに、Youtubeにアップロードされている市議会の様子をなんとはなしに視聴したのが、石丸市長を知るきっかけでした。

 

いびきをかいて寝ていたり、おかしな質問や受け答えをしている議員を画面を通じてみたとき、「え、市議会ってこんな感じなの?」「こんな運営で市民の生活が成り立っているの?」という、不安と絶望感がそのときに湧きました。

でも、そういった機能不全の議会と果敢に立ち向かい、ビシッとまとめている石丸市長を見たときに、「あ、すごい」と憧れのような感情が芽生えたのは記憶に新しいです。

 

 

この本では、いろんなことが主張されていましたが、その中でも「これは自分が常に意識しなきゃいけないな」と強く思ったのは、「立場」についてです。

自立した大人になるならば、それぞれの関係性の中で自分がどのような立場にあるかを理解し、その立場に相応しい行動を選ばなければいけない。

 

学校現場で働いていた4年間の教員生活を振り返れば、自分が担うべき役割からずる賢く逃げていた気がします。「自分はまだ若いから」「まだ知らないことばかりだから」という周りからの口にはされない判断に甘んじて、自分の立場を濫用していた、はちょっと言い過ぎかもしれませんが、あながち間違っていない表現かもしれません。教師という職業には変わりないのに、中途半端な覚悟と責任感で当たっていた業務もありました。最後までやり通しはするのですが、低い志で進めていたことを生徒に見透かされていて、だからあんな結果になったんだろうなぁと、今さら反省してます。

 

ほんとう自分はどうしようもない人間だったなぁと、自責の念に駆られています。

 

自分が置かれている立場というものを認識し、そのうえで何をなすべきか、そしてどう立ち振る舞っていくべきか。そういったものを常に意識して、かっこいい大人であり続ける努力をしようと誓いました。