先週から『ステップ』『ゴジラ -1.0』『永遠のゼロ』と、アマプラで鑑賞してます。
この3作品には共通して、「親子」「家族」の愛が強く描写されており、そういったシーンでは必ず涙目になっていました。子どもの頃から滅多に泣かない人間だったのにね。
それこそ、小4のころ、ダウン症の子とその家族の物語を描いた『たったひとつのたからもの』(←むちゃくちゃ名作です)を我が家で観ていたとき、母や兄弟が泣く中、自分はケロッとしていました。でも、あのときの映像やストーリーを頭の中で今思い出すと、胸が苦しくなります。
基本的には泣かない人間なのですが、映像で泣くようになった昨今。
さて、これは一体自分の中で何が起こっているのかを冷静に分析してみると、理由は単純で、「年をとったから」なのかなと。ただ、人は「加齢とともに涙腺が弱くなった」なんて表現しますが、それはちょっと違っていて。
加齢により目元の筋肉が緩んで涙が出やすくなった、と思われがちですが、医学的にどうかはわかりませんが、経験上、そうじゃなくて、「人生の中で感情移入しやすいシーンが増えた」が正しいと思っています。
野球好きな人が野球に関係する映像を見ると、時には白熱したり、時には涙することがあるように。犬を飼っていた人が、ペットの死を映像で見ると、胸が苦しくなるように。
つまるところ、自分の中でいろんな経験が蓄積されていくにつれて、感情が乗りやすくなる、結果、笑みや涙、怒りが無意識に湧くのかなと、ぼくは思ってます。
冒頭の「家族のシーンを見ると涙もろくなった」という件についても、自分に家族ができたことで感受性が高まったというのが、唯一の理由だと思ってます。
そういう風に捉えると、これからライフステージが上がっていくにつれて、自分は一体どうなっていくのか。ちょっと楽しみです。