焦燥感を生むためには

高2の生徒を全体的に見まわすと、受験に対する焦りがまだ感じられないのが心配です。心の底では「所詮は他人の人生」と思っているので、自分の私生活に影響することはまずないのですが。

 

でも、「OO大学を志望しています!」と言う割には、むちゃくちゃ勉強してるわけでもないし、テストの点数もそんなに良いとは思えないので、「どうしたもんか..」と頭を抱えています。

 

今日の授業では、全体に話しました。特に集中できていない様子の生徒に向けて。

「その勉強の向き合い方は、あれだよね、大学進学しないってことだよね?」と煽りました。でも、2年生のこの時期にする授業態度と勉強の向き合い方ではないので、言わざるをえなかったです。

 

あと、ちょっと有名な大学を志望している自分に酔っているような気がしました。ポジショントークで気持ちよくなってるなぁって。わかります、自分もそうだったので。2年生のうちは、身の丈に合った大学ではないハイレベルな大学を豪語していても、「なんか叶えられそう」というどうしようもない境地に立つこと、知ってます。それが心地いことも。でも3年生になると、現実を見て、途端にそういったフワフワな考えはしぼんでいくというお決まり。

 

そういう点では、高校生あるあるなのかしら。

あの頃の自分を目覚めさせる有効な手段はなんだったのかなと考えてみる。

 

ぼくが思うに、「同じ大学を志望する別の高校生と話す」が有効だと思います。それも、自分がいる高校よりも偏差値が上の高校生と。あと、友達じゃなくて他人相手に。

「あ、このままじゃ全然ダメじゃん自分」という感情を湧きたたせる上でかなり強烈かなと思ってます。

大学のオープンキャンパスは「ワクワク」を生む場所。

他高の生徒との対話は「ドキドキ」「ハラハラ」を生む機会なのかなと。

 

ライバルとの相談会、ありだと思うんですけどね。

 

 

そうそう、冒頭にも書きましたが、「所詮は他人の人生」と思うことは悪いことだとちっとも思っていなくて、逆にそういう気持ちで過ごさないと、教員として身も心ももたないと思ってます。一種の生存戦略です。

でも、大切なことは、日々、集団に語りかける。ぼくはそんな感じ。