内職はシステム上、仕方ないこと

生徒と「授業中の内職」について話した放課後。「このままの学習ペースだと受験に間に合わない」とのこと。1、2年生で必ず芽生える気持ち。3年生の今の時期だと、まあ、「気づくの遅かったァ」の後悔でしょうか。

 

内職の仕方やタイミングを聞くと、「あぁ、わかるわかる」と首を縦に大きく振ってしまう。

生徒によっては、どの教科の授業でもこっそりやってる子もいたりいなかったり。

「すみませんなんか先生の前でこんなこと言っちゃって(-。-;」と謝られたけど、「誰もが通る道だからいいんだよ、(教育システム上)仕方ないんだよ」とフォローするしかない。

 

高校生を経験した身からすると、「今の公教育のシステムじゃ、必然的だよね」と思う。

 

大前提として、仮に「大学進学」が目標だとしたら、どの授業も「寄り道」が多いなと思う。「そこまで時間をかけてまでしなくてもいい学習」に生徒は時間をかけなくてはいけない環境にあるじゃない。授業を受ける=履修=単位取得だからね。おまけに一斉授業となるとその寄り道的な縛りが余計に強くなる。

 

自分が行きたい大学への進学(目標)と学校で習うこと(学習)が乖離とまではいかないにしてもまあまあ遠回りしてるのは事実で、「ゴールに向かう過程でそこは重要じゃないよね」と指摘したくなるものばかり。

 

そりゃN高とかは魅力的だわなと思うわけです、柔軟性があるしね。

ただ、ネットには生まれにくい「face to faceの交流」が公立校にはあり、それが魅力の一つ。

 

その魅力を生かしたまま、もっと学びの柔軟性に対応していければ公教育も強いコンテンツだと思うんですが。

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