高校の偏差値偏向主義

3年生の模試が本当に多いなぁと、職員室中央にある1カ月のスケジュールが書かれたホワイトボードを見て思います。

来週は中間考査もあるというのに、この土日は模試があります。連休の3分の2も休みが潰れるので、生徒が気の毒でしかないです。。全国的に受験生の模試のスパンはきっとこんなもんなんでしょうかね。

 

自分が高校生の頃、こんななかったような気がしますが、気のせいかしら。

記憶に残らないほど、一つ一つの模試に思い入れがないというか、機械的にやり過ごしていたのかもしれませんが、半分やけくそで。

 

いずれにしても、ここまで数をこなす必要はあるのか、とちょっと疑問にも思います。

毎月の実施よりかは、2カ月に1回がちょうどいいのではないかと思います。「じっくりコツコツ」派です、ぼくなら。

 

模試の結果は、いろいろなデータを見ることができます。

3年間の偏差値の変遷や、県内の主要進学校の偏差値(もちろん各教科)も見ることができて、見ていていろいろと参考になります。

 

ただ、偏差値という数字に嫌気がさすのが正直なところ。

自分は、「生徒の偏差値を上げたい」という欲はどちらかと言えば薄いです。もちろん、偏差値に興味がないと言っているわけではなくて、生徒が「OO大学に行きたい」と言えば、目安として「じゃあ偏差値はこのくらいないとね」と提示しますし、参考になればと「こういう勉強法があるけど、やってる?」と提案したりします。

 

ただ、数年後の未来に終結してしまうのがどうも煮え切らないです。「ここの大学に行けばとりあえず安泰だ」という進学校特有の文化には違和感が残ります。母校もそんな感じでしたね。

 

ぼくとしては、「進学(先)実績」は二の次で、「最終的に将来どこに就職したか」、そして「高校卒業5~10年後現在の幸福度」なんかを可視化してほしいと思います。

「高校卒業2、30年後の幸福度」なんかもかなり重要ですね。

 

進学実績とか偏差値で高校を評価するんじゃなくて、そういった幸福度が高い高校こそが評価されるべきだし、これからの人口減少社会に残るべき高校だと本気で思ってます。

 

もちろん大学進学を否定しているわけじゃなくて、大学に行って幸せになる人も中にはたくさんいます。

要は「その後」という「結果」がいちばん大事なんじゃないかっていう、そういう当たり前の話でした。

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