いろんなモンが絡んだゆえに

4月から生徒を見ていますが、やはり高校生ということもあり、「幼いな」と思うことが何度もありました。

よくわからないタイミングではしゃいだり、TPOをわきまえずにゲラゲラ笑ったり、デリカシーのない言動をとったりと、「勘弁してくれよぉ」と思うシーンが幾度となくありました。

 

と書いてますが、高校生ってきっとそんなもんなでしょうかね。

ぼくも高校生時代は彼らと変わりなかったのかもしれません。

 

とまあ、いろいろ思うことがありますが、1年も経つと成長する子は成長するもので。

 

落ち着いてきた、という表現が正しいのかもしれません。

 

生徒によっては、「え、君そんなキャラだったっけ?」「夏休みのとき受け持った授業では、そんな感じじゃなかったやん」と、良い意味で変わった生徒を、良い意味で内心驚くことが増えてきた昨今。

 

気遣いできるようになったところ、悪ノリしなくなったところ、周りの空気に目を向けれるようになったこと。

 

人って変わるもんなんだなぁとつくづく実感します。

 

きっとそれは「一人の先生が影響を与えたから変わった」とかいうそういうドラマチックなもんではなくて、「いろんな要素が絡み合ったから変わった」のだと思います。日々の学校生活や家庭内で、大なり小なり、先生や周りの生徒、彼氏彼女、保護者、いつの日かの満月、突如香った硫黄臭、たまたま口にした変わったお菓子、いろんな「働きかけ」が今日の彼らを作ったんだろうなと思うと、なかなかに感慨深いです。

 

教師として、自分一人でなにかしようと考えることがバカバカしく感じるのも無理もないです。「何かしらが働くことで変わる」子がいる。一方で、「何かしらが働いても変わらない」子もいる。厳密には、「今はまだ」変わらないだけなのかもしれませんが。