学びの火種

日々の授業実践で感じることは、「子ども集団の学びの姿勢は、株価みたいだ」ということです。暴落と急騰の繰り返し。もちろん良い意味で横ばいの期間もある。

 

「昨日は良かったのに今日はよろしくない」

「先週はどんよりしていたけど今日の授業はむちゃくちゃ白熱」

みたいな、当たりハズレがあって戸惑うことがしばしばある。

 

上の後者がまさに今日でした。

 

「なんか近頃どんよりしてるなぁ」とあるクラスに対して悩んでいました。

 

ライティングをする課題で、これがまぁなかなか退屈だったんでしょう、「あるテーマに関して100語以上で書く」という課題。定期考査対策でどうしても通らざるをえないもんで、やる気ない生徒はとことんなくて、やる気ある子もあんまり乗り気じゃないみたいな。。

でも課題の味付けはしようがなかったんです。定期考査で結果を出すには、ここは避けられないなと。「頼むから我慢してくれ..」という気持ちでだしていました。ま、考えようでは良い課題だったと思うのですが、受け付けられなかったみたいです。

 

でも今日はそんな退屈な(?)ライティング課題ではなくて、違う課題をたまたま出すことになりました。期末考査の範囲の内容を終えていて、これ以上進むことにあまりメリットを感じなかったので。

そこで以前他のクラスで出した「実力テスト見直し課題」「小テスト見直し課題」の2種類を課しました。

 

するとどうでしょう。

 

普段集中力がなくすぐタブレットでネットサーフィンをする子もその課題プリントにはそれなりに取り組んでいました。しっかり筆を動かしていた。

そして中盤には活発な学び合いが教室中でポンポン起こりました。

 

対話の内容も、最近あまり見ることがなかった、「課題を理解するためだけの対話」で雑談は一切なし。

 

もちろん、グループによっては関係のないことをしているところもあったとは思います。それでも、全体的に対話の内容がすこぶるよかった!

不真面目な子も、「これってどういう意味なん?」と黒板に貼ってある解答を見ながら仲間に聞いてました。「先生、これはなんでこうなるんですか?」「もう1回説明いいですか?」と聞いてくる場面も。

(クラスの特性に合わせて、質問には答えるようにしてます。解説も求められたらするようにしてます。「この学年は塩対応はよろしくないのかな」というのが所感です。)

 

ここ最近の授業で一番心地よかったです。

学び雰囲気も、生徒のわかったってなったときの顔も、「英語のモチベきたわ」とやる気を出した感じも、全部よかったです。

 

とはいえ、課題の出し方はもうちょっと工夫したいです。

生徒が熱狂できるものを、なんて。

 

ま、課題云々じゃなくて、実際のところ、生徒集団の気持ち次第なんですけどね。そういえば最近、学校の外に出てインターンシップ的なのがありました。そこで火がついたのかもしれませんしね。

 

教員のわからないところで、生徒集団の勉強のモチベはコロコロ変わっているのかもしれないね。不可抗力ですわ。

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