万人受けではない受験対策

国公立入試が終わり、3年生が登校を始めました。

私自身、昨日は所用のため1日学校を休んだのですが、きっと昨日から登校を始めていたはず。

 

卒業式まで残り3日くらいかしら?

 

自分が二次試験対策を担当した生徒何人かがお礼のあいさつに来てくれました。

「今回の試験は、和訳系が多かったですが、たぶんなんとかなりました」

「他の教科はまあまあ簡単でした」

そういった会話を交わして、「1週間後の合格発表まで緊張するだろうけど、まあ、気楽にね」と声をかけました。気楽になれるわけないですが、そういうときの声掛けは難しいもんで。

 

ぼくの家は「私立と浪人は絶対ダメ」という掟があったので、「気楽にね」なんて言われたところで、「やかましいわ!」と内心思っていただろうに。

 

今回の添削指導の反省点は一つ。

「過去問にとらわれ過ぎた」です。

面接指導で、「これまでこういう系統の質問しかしてきてないから、それの対策をしておけばいいか」と指導を施してきました。でも、今回の受験では、「えぇ、そういう切り口?!」と驚くような質問があったことを、生徒とのリフレクションで判明。

 

「うまく答えれませんでした..」と意気消沈してました。

こればっかりは予言者じゃない限り対策のしようがないし、生徒の底力が試される場面だったのかなと思います。これはなにもその生徒に限った話ではなくて、全受験者きっとそう感じていたはず。あとは面接官が面接を通じて総合的にどう判断するか、ですが。。

 

ぼくももっと「イレギュラー対策」に目を向けておくべきだったなと反省してます。反省という行為は誰でもできるので、繰り返さないために、「自分の記憶に刻む」のと「次年度の面接指導者が気をつけようとなるように記録用紙等にメモしておく」ことを誓いました。

 

 

そういえば、推薦組の結果が出終わり、私立の結果もちらほら。

 

学校の勉強ペースだと志望私立大学に間に合わないと(おそらく3年生の春から)知っていた生徒は、計画的に(留年にならないように)学校を休み、塾や自宅勉強に時間を割いていた1年間。

蓋を開けてみれば「むちゃいいところ合格してるやん」と、しっかり結果を出していました。

 

結果がすべてだとぼくは思っているので、個人的には「やったじゃん」と思う一方で、先生によってはプライドを踏みにじられた気がする人もいるのかなと。まあ、でも今の学校のシステムだと、そういう生徒が必然的に結果を得やすいのかなと思ってみたり。

先生が悪いと言っているわけではなくて、あくまでシステムエラーですよって話。

 

もちろん、今の在校生には「学校に行かないで自分のペースで勉強=志望大学合格」という思考回路にはなってほしくないです。「要領良い人」ができることだと思っているので。万人受けではないよって話。