目的と期限の設定さえ間違えなければ。

3学期の英語のある授業では、「タブレットやアプリを使って総合的な探求の時間に取り組んだ内容を5,6分程度の動画にまとめる」というものを課しています。もちろん英語で紹介、という鉄則を提示しています。あと、「創造性・オリジナリティを出してね」とも。「フザケとかではなくて、おもしろいのを頼むよ」と。

 

週1の授業かつ3学期という中途半端な日数を考えると、このプロジェクトで良かったんだと改めて思います。祝日や行事でそれなりに授業数は削れていますし、明後日から学年末考査が始まり、終わればすぐに卒業式関係、高校入試と続きます。

 

その授業も各クラス、残り2回ないくらい。うん、ジャストですね。

 

明日が提出期限ですが、さて、どんなものが提出されるのか。

 

 

そうそう、動画作成な上に「オリジナリティを」と要求しているので、「スマホの使用」も授業中であればありにしてます。

ただ、みんなが使うことはなくて、クラス単位で見れば全体の3,4割程度。案外使わないもんなんですね。

 

基本的には学校でのスマホの使用は禁止しているので、使用OKを出したらここぞとばかりにゲームなんかをして遊ぶんじゃないかなぁと心配してましたが、そんなことはなかったです。

使ってる人は自制できていて、「動画作成」に注力してました。

 

以前、他の授業中にスマホをいじって没収されていた生徒ですら、今回のプロジェクトでは寄り道せず、一点集中でスマホを必要に応じて使いこなしてました。

 

その違いはなんなのだろう。

答えはシンプルで、「目的が明確だったから」なのかなと。

 

 

他の授業は、生徒に「その教科を一生懸命やる必要性を感じられなかった」のかもしれません。聞くだけの授業なら家でもできるから、こっそりスマホをいじって暇をつぶそう、という思考。

一方で、この動画プロジェクトは、「スマホで遊んでる暇はない」「スマホを使って最高の動画を作り上げる」という利害が一致したゴールがあったのかなぁなんて思ってみたり。

 

早い話が、「必要だったから状況に応じて使った、それだけ。」なのかなと。

目的や期限の設定が本当に重要だなと改めて気づかされました。

 

 

話は若干変わって。

次年度以降、授業中のスマホ使用問題が起きたとしたら。いわゆる生徒指導案件です。

個人的にやってみたいことがあって、それは、「一定期間、授業中、スマホを自由に使わせる」ことです。スマホで自由に遊ばせるんです。ゲームしようが、TikTokしようが関係ない。「好きなだけやってみたら」と。

で、どっかで必ず飽きが必ずやってくるので、そのときに全体に向けて言うんです。

「家でもできることを、学校という特別な場所と時間を使ってやるその気持ち、どんな感じ?」て。

「生産性ない過ごし方してるけど、今どんな気持ちなの?」とひたすら煽りたいです。煽るというか、純粋に本音が気になります。

 

そんな意地悪な時間を設けて、生徒の心にグサッと言葉を突き刺したいです。

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