先日の夜、映画を一本観る時間があったので、『シックス・センス』を観ました。
古い記憶を呼び起こすと、この映画を観たのは7歳くらいのとき。そのときが最初で最後の鑑賞で、当時、金曜ロードショーで兄弟と一緒に観たような。
当時も夜に観たのですが、サウンドや映画の雰囲気、時折出てくる血だらけの幽霊らしき存在に、「あ、これ怖いヤツやん!」と途中で気づきました。ホラーが苦手だった自分はその日からその映画を避けるようになりました。レンタルビデオ店に行っても手で視界を隠して、とにかく目に入らないようにしてました。
でも、今はホラーに苦手意識はありません。なんなら、寝るときはYoutubeで怪談を聞きながら寝る、そんな習慣さえあります。
そういった状態で迎えた人生2度目のシックス・センスは、幽霊は出てくるものの、そこには怖さは全くありませんでした。物語を理解しようとすれば、ただの幽霊から、物語の重要キャラクターになり、表情やセリフ一つ一つについつい集中してしまいます。伏線はどこだろ、と。
また、最後はどんでん返しが待ち受けていて、「こりゃたまげた」と名作と言われ続ける理由が理解できました。
そうそう、作中に出てくる主人公コールのセリフが実に印象深いです。
「幽霊は、互いに見えない。自分たちの見たいものしか見ない。自分が死んでると思っていない。」
幽霊が実際に見える人が制作に携わったと言われているこの作品。なかなかに秀逸なセリフでした。
幽霊に限らず、生きている人間も、信じたいものしか信じないですし、それゆえに自分が間違っていることに気づけないでいるよなぁとも思ってみたり。
冷静になる、一旦立ち止まる、そして現在地を確認する。
そういったことの重要性を再確認させられた、そんな気も勝手にしてます。