ファッションセンスの留年

大学生の頃、それはそれは私服がダサ過ぎて、よくサークル仲間に弄られていました。

 

ジャージで過ごすことになんのためらいもなかった小学校時代。

でも、服に関心を抱くようになったのが小6終わり頃。

某ファッショセンターやその系列店で服を買うようになりました。

服が欲しいと言えば母がよく連れていってくれたんです。

 

まあ、安いしそこまでデザインも悪くなかったので、お財布的にも優しかったのでしょう。ぼくも、「家計の一助になるのなら構わない」という考えを持っていたので、積極的でした。

でも、全身をそのタイプのコーデにしちゃうと、どうしてもファッション的に頭打ちといいますか、限界がやってきます。「おや、上下全て同じ店のものかな?」「ちょっとオシイな」と周りが思うような。パーツごとに取り入れるのがちょうど良かったのかも、と今更ふりかえる。

 

でも、「悪くないでしょ、これ!」という凝り固まった思想が根付いていたので、気づけばそのファッションセンスを持ったまま高校生、そして大学生になっていました。

 

教育機関の卒業は順調だったのですが、ファッションセンスは小6で止まっていました。留年です。というか、留年という考え方すらなかったのかも。

 

大学生になって、自然におしゃれをしている友人を目にするようになりました。

キラキラ光るネックレスがプリントされた長袖シャツを着ている人は誰もいませんでした。背中に翼が生えた白いポロシャツを着ている人もいませんでした。精読すればおかしな日本語訳になる英文がプリントされたTシャツを着ている人もあんまりいませんでした。上下の色の組み合わせに無関心な人も少なかったです。

 

「大学生っておしゃれやな」と少しだけ感じました。それでも、ショックを受けるほどではなかったのは確か。

 

でも、流石に先輩や同期に「服だっせぇって!」「今日のファッション最高だね(皮肉)」とツッコまれる頻度に違和感を覚えた大学2年生の頃。

しびれを切らして、ある日の部活後のアフターで「5、6千円を予算に、おれをオシャレにしてくれ!」という企画を立ち上げました。「コーディネート対決」でしたね、企画名は。2チーム4人編成で、古着屋で真剣に服を選んでもらう。

ぼくがいいなと思ったチームの服を実際にお買い上げ。選ばれなかったチームは自腹で買う、そんな企画。

 

その時くらいから、「ファッションにもう少し気を配ろう」と思い始めました。

 

でも、生意気にも思うのは、ハイブランドな衣装に身を包みオシャレぶってる人より、そのかかってるコストの3分の1以下でカッコよくなってしまう自分に気付いてからは、「お金やブランドやない、誰がどう着るかや」という結論に至りました。

 

まずは健康とかに気をつけて体型を整えることが大事だよねって話でした。