それが結果的に残業となっても

考査期間のため、部活はありません。

それでも、定時の17時に帰ることはなかなかできなくて、帰る間際になって、「あ、あれもやっとこう」となり、なんだかんだで17時半まで居てしまいます。

今日もそんな感じでした。

 

例の「帰る間際に思い浮かぶ仕事」を終えた17時40分。

「お疲れさまでしたぁ」と職員室を出ている最中、一人の生徒から「先生、英語の添削をお願いしてもいいですか?」と尋ねられました。自分が受け持っているクラスの子でした。

 

常日頃、「早く帰りたい」と思っていますが、生徒からの質問や相談には時間を無視して乗ります。「デザートは別腹」と同じ理由です。

それに、早く帰りたいだけで、むちゃくちゃ大事な予定があるわけではないですし。

 

やっぱり教師をやっていると、誰かに何かを教えている瞬間に生きがい働きがいを感じていて、その瞬間がたまらなく好きです。なんてことをたまに書く自分に毎回「つくづく教師やってんな」と思うわけでありますが。

 

生徒の「そういうことなんですね、わかりました!」と顔が明るくなる瞬間や、全く理解できていない子が自分の説明で「今、なんとなくわかってきました」と言ってくれたりする。あの雰囲気がたまらなく好きです。

 

それを無意識的に求めて、そういった状況での残業は厭わないのかもしれないです。そのときの残業が、回りまわって考査や英検、模試、大学受験に繋がり、「あのときはありがとうございました」と声をかけてもらえればラッキーだよねなんて思いながら。

 

ま、普段「教える授業」をしていないので、たまにはそういう快感を味わったっていいじゃないかとも思うんですが。

トーク&チョークの一斉授業という名の「快楽」を享受せずに、「子どもたちの生涯の幸せ」を地道に紡いでいます。本当は一斉授業をしたいですが、「それはお前のエゴだろ、お前が楽しみたいだけじゃないか」と内なる自分がうるさいもんで。