校則について思ったこと

職場から月1の頻度で配布物が郵送されます。先日届いた茶封筒の中に、教職員共済だより(年4回発行)が入っていたので手に取るも、10月1日発行されたものでした。年の瀬に読むのも悪くないですね(笑)

 

 

ペラペラめくっていると、以前読んだ『学校弁護士 スクールロイヤーが見た教育現場』の著者である神内聡さんのコラムが。知っている方を目にすると反射的に「まずは読んでみようかな」となるので、読書で知見を広げるメリットを感じた瞬間でもありました。

 

 

このコラムでは、生徒指導提要が示している校則の見直しについて言及していました。

 

個人的に意外だったのは、大阪府立高校の染髪を禁止する校則をめぐる裁判について。裁判所は、髪型を規制する校則は適法であると判断していたことです。今や多様性とか自分らしさを口実に、「校則は時代錯誤」という風潮を感じずにはいられないわけですが、「非行行動を防止する目的は法律に照らして正当な教育目的と言い得る」「(義務教育と違って)高校は、生徒自ら各校が定める規律に服することを前提として受験する学校を選択している」などを理由として適法にしています。

 

 

学校の校則については、思うところはいろいろあります。

海外に比べて規律を重視する傾向が強い日本は、校則にもその性質は見受けられます。だから犯罪率が低く、清潔感があり、マナーを守る人が多い、ゆえに治安の良い日本であり続けられるとも思っていて。

一方で、「なんなんその校則?」というのが、生徒目線からも教師目線からも散見されている事実を見て見ぬふりするのも違うわけで。「女子は肩より髪が長い場合は結う」や「男子はツーブロック禁止」など、校則の意義を無視して、学校側が生徒を服従させることが最終目的となっているのも否めない。

 

 

ただ、スマホの使用に関しては、「そこは規制しなくてもよくない?」派でしたが、スマホ特有の依存性はなかなか凶悪なため、最近では「罰則の仕方、取り締まり方次第だが、規制は大いに賛成」と思うようになりました。

 

 

諸刃の剣「校則」については常日頃から考えていきたいテーマです。

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