ぼくは長期の方の記憶力は決して悪くない方で、それなりに古い記憶を未だに脳内に留めています。
何才の頃かは明確にはわからないのだけど、でも、おそらく2,3才くらいだったと思います。季節は夏で天気はくもり、母方の実家の車庫でBBQをしていた日のこと。一旦家に戻ろうと歩道を歩いていたら顔面からズッコケて口の上に大きな傷ができ、変わった形の瘡蓋ができたことが、おそらくこれがぼくの中で一番古い記憶だと思います。
人は平均して2歳半までは遡れるみたいです。みなさんは何才まで遡れますか?
まあ、そんな感じで、平均的な記憶力をもっているわけですが、ときたま、過去の担任の先生、お世話になった先生の名前と顔を、思い出すことがあります。
突然、ふと頭にポッと出てくるんです。
それも、主に高校時代の先生が。
小学校や中学校の先生は、名前は覚えているのですが、「よし、調べてみよう!」となりにくい不思議さ。
先月は、高3時代に出会った常勤講師の若い体育のY先生を思い出し、今、どうしてるのかなと思い、名前と県名を打ち、サーチしました。おそらくもう教員はやっていなくて、何かしらのスポーツクラブチームに携わっているようでした。
体育の時間、お互いムキになって卓球をプレイしていたのがすごく印象深いです。「ぼくってやっぱ先生より強いですよね?」と煽れば、「いやいや、そうでもないよ。この試合は結局ぼくが勝つし」と煽り返してくる、そんな関係性でした。
離任式の日、最後に声をかけようと思っていたが、担当していた部活の部員らに囲まれていたので、「あぁ、あそこには入れないなぁ」ということで、お別れの言葉を送ることなく、箱ごと全力でシャカシャカ振って摩擦で泥団子のように丸く凝縮させたコアラのマーチを机に置いて学校を後にしたのが、今からちょうど10年前。若いね。
そして昨日、不意に高2・3の担任の先生をふと思い出しました。
いつものように知っているキーワードで検索をかけると、教職大学院に入学していました、それも今年の4月から。ストレート院生ではあったけど、教職大学院に在学していた自分としては親近感が湧きます。
ミドルリーダー養成コースだから、このあと管理職になるんだろうなぁと勝手に思ってました。
もし、自分がその先生の通う大学院に同じタイミングで通っていたら。
どんな議論や協働をするのか、すごく興味深いです。
職場での教え子と恩師の関係性、ぼくの場合、今のところは実現しなさそうです。
故郷を離れているゆえ。
でも、今自分が教師として関わっている勤務先の生徒は、何人かはいずれ、自分とそういう関係性になるのかもね。どんな感じなのか、味わってみたいものです。