週末は決まって手の凝った料理を

物心ついた頃から、母親の料理の支度を手伝うようになり、三兄弟の中で唯一料理に興味を持って育ちました。きっかけは母親がつくるカレーの味見を担当するようになってからだと思います。そこからアシスタントとして、料理をごくごくたまに手伝うようになりました。餃子を一緒に作ったのも良い思い出です。大きなテーブルで、母と一緒に雑談しながら包む餃子。会話の内容は覚えてないけど、天気は曇り空。母が裏庭側のイスに座ってました。

なんてこたぁない日なのに、20年近く前のことを今でも覚えている。人間の記憶力は本当に興味深いです。

 

一人暮らしを始めた大学生の頃も、自炊に困ったことは一度もないし、その過程でたくさんの成功/失敗体験を積むことができたこともあり、効率の良い調理法をとことん追求することができたし、テクニックや味にも自信をつけることができました。一人暮らしで楽しかったことは、もちろん友人らとの遊びも好きでしたが、時には変態的な料理をワンルームのアパートで一人奮闘することでした。食欲減退カレーを作りたくて、青の色素を混ぜて作ったのですが、先輩や友人からひどくバッシングを受けた理由が今でもわかりません。おいしくいただいたし、なんならおかわりもしました。食欲減退の目標は果たせませんでしたが、まあ、それも良い失敗でした。

 

そんな感じで生きてきたもんだから、料理には1mmも苦手意識はなくて、むしろ好きです。「料理を職にして食っていくつもりはないけど、趣味の範囲で楽しみたい」程度に。

 

社会人になってから、毎週末(土日のいずれか)の夕食は凝ったものを作るようになりました。平日の疲れや嫌なことを解消するためには「凝ったもんを作って、おいしく食べる」 これに尽きます。

「七輪で焼肉」「チーズフォンデュ」「握り寿司」「バケツカレー」「豚耳のから揚げ」「校庭で拾ったイシクラゲの中華丼」とにかくいろんなものを独身時代から今にかけて作ってきました。これがまた飽きないもんで。

 

そんな今日は、手作り餃子です。

子どもがごねる時間を見計らって妻と一緒に作る予定でしたが、「見計らう」なんてのは通用しないのが子育てなんだと気づかされました。見計らってた時間になっても泣き続けるもんで、一人はあやす担当、一人は餃子担当と、前半後半に分かれて選手交代しながら計60個の皮を包みました。

妻とゆっくりおしゃべりしながら作業しようと思ったのですが、こればっかりは仕方ないもので。

 

平日と休日がごっちゃになりつつある育休中は曜日感覚を失わないようにするために、「週末だけ特別な夕食を」というスタンスは取り続けたいと思います。こういう区切りは大事ですしね。

そして育休が明けてもこのスタンスは守り続けたいですね。週末をよりワクワクするものにしたいです。また、子が大きくなったら、一緒に料理なんかもして、充実した週末を送りたいなと遠い未来のことを考えてます。

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