時間を意識できるから強くなる

部活をしていると、結構な頻度で「なんでもっと時間を意識できないのだろう?」と部員の動きを見ていて思います。タイマーで2分休憩としていても、ブザーが鳴ったのにも関わらずおしゃべりを続けたり、ミニゲームを1試合5分で回しているのに、ダラダラとボールを取りに行ったりと。

 

時間に無頓着です。

 

「お前らさ!」と本気でキレれば改善されるしそれで済むのだけど、ぼくはしたことがないし、これからもすることはないと思います。根本的に解決できるわけでもないですし。

 

となるとチームの中に蔓延っている文化にメスをいれる(システムを変える)必要がありますが、今の部活の状況を見ているとそう一筋縄ではいかなそうなので、どうしようかと頭を抱えているわけですが。

 

勝ちに拘る子がいればいいのですが、見た感じ一人いるかいないか。和気あいあいとやれてればいいやという雰囲気があるので、「部員らのやる気」が変わらない限りは現状維持だろうなと思います。

顧問のぼくも、「自分の力で勝たせてやりたい!」という部の私有化をするつもりは毛頭なく、あくまで「部員らがどうしたいか」に寄り添うことに徹しているので、「試合で勝つ」とか「時間を意識して動く」という目標は、「メンバーが変わらない限りは..」というのが正直なところ。

 

部活をする目的が「和気あいあいと」なら、わざわざ時間を意識する必要がないので。

 

 

そういう根本的な原因は無視して、「強いチームとは?」なんてことを考えてみる。「部員一人一人が時間を意識して動く」ことができれば、たぶんそのチームは強いと思います。たったそれだけのシンプルな内容ですが、他のチームよりかは抜きんでるだろうと考えてます。

 

当たり前のことで考えるまでもないことなので細かい理由をダラダラと書くつもりはありませんが、時間の有限性を意識するだけで、練習一つ一つに対する姿勢が変わるわけで、そうなれば自然と能力も上がっていきますし。

 

過去に春高で優勝した熊本の鎮西高校(黄色いユニフォームが特徴的)は、地震の影響で練習時間が全く取れなかったそうです。1日2時間だった気がします。環境に恵まれず体育館でできないこともしばしば。それでも優勝しました。

 

強い所に強い人が集まるからそりゃそうでという意見もありますが、部員一人一人が時間を意識できているという点もでかいとぼくは思ってます。

というか、時間を意識できている→チームが強くなる→強い人が集まる→さらにチームが強くなる、が正しいと思っていて。

 

大人がなるべく関わらずにその状態にどうやってもっていくか、が最近の関心事。学習集団にも言えますが。