N高の凄さ

今日は期末考査の代休で1日お休み。そのかわり土曜日に学校がある。ん~..。

 

時間を見つけて、主に教員の間で今話題になっているカンブリア宮殿の「N高」に関する番組を視聴しました。確か今日までが視聴期限。

代休が今日で良かったです、ほんと。ゆっくり見れたのは本当にありがたい。

tver.jp

 

内容はやはり良かったです。教師の自分もワクワクしました。

こんな教育、羨ましすぎるだろ、と。

 

備忘録的に自分用にメモしておきます。

 

奥平校長の職業体験に対する考えが「まさにそう!」と思ったな。

「実際に現地に来て、地元の人の課題とか話を聞くことにすごく価値がある。これが何よりの勉強です。英数国理社保体家庭美術以上に、勉強です。」

教師・社会人になって、そう感じる瞬間が本当に多いです。教科について学ぶ=勉強と思っていた学生時代。もうその考えには戻れない気がします。

 

一般の高校からN高に転入した女子高生。

学校に行きにくくなったときに、「授業を受けずに寝ててもいいから席に座っていて」という教師からの助言があったらしい。そのときに、母親が公立校への不信感が湧き、N高への転入を決意したそうです。

まあ、高校なんて出席数とそれなりの評価があれば進級・卒業はできますしね。ただ、そんな無駄な時間の過ごし方で得られるものは何もないし、社会で活かるものを身に付けられる保障もない。その学校を離れるという決断は大大大正解でしょう。

 

 

一般的な学校の先生と違って、「メンター(進路指導)」や「授業専門の先生」のように役割がしっかり分業されていて、改めて「いろんな業務に着手している教員、そしてそうせざるを得ない環境の異常性」に気づく。

 

 

教育コンテンツの充実が、少なくとも公立校とは比べ物にならないなと。

音楽制作、菓子作り、中学復習、中国語講座、ヘアメイク術、文芸小説創作などの授業講座が1万以上あるし、それに付随して自分のやりたいことを可能な限りバックアップしてくれる体制。今の公立校には真似できないと思います。似せることはできると思いますが、規模が違い過ぎる。。

N高は地元企業との連携にも力を入れているとのことだったので、いよいよ公立校の「ローカルとの関係性」という唯一無二の武器が脅かされつつあるなぁと。

 

 

N高は入学試験はないみたいです。「中学校を卒業していること」が唯一の入学条件とのこと。

「社会そのものを高校の中で経験させたい」という奥平校長の熱い想いが、この入学システムからも伝わります。

 

 

奥平さんが学校をつくるとなってIT企業のドワンゴと協議したときの話。

やはり、話が合わない部分が多かったみたい。

でも逆に、「お互い意気投合して一つの輪になったらおもしろくない」とのことでした。

「学校の経験者と学校の経験はないが若者にリーチしているドワンゴという会社。交わりはあっても一つの円にはならない関係が大事なんです」

 

何ごとも意気投合した方がいいと思っていた自分ですが、そうじゃない場合もあるのか。なるべく衝突を避ける習性のある自分には、勉強になる考え方でした。

 

 

 

奥平さんの「社会で戦う武器を与えたい」という理念、ありきたりな言葉ですが、しっかり体現できているところがすごいなぁ。