働いていると、マニュアル化について考えることがよくあります。
だいたいの人に当てはまることですが、新しい職場で働くとなると、わからないことだらけなもんで、人に聞きながら、新しいこと、文化、技術、その他諸々を覚えていきます。
もちろん、これまでの経験を活かすことも可能ですが、限界があるのも確か。
人に教えてもらいながら作業をするのは大切なことですが、いちいち聞いてたら全体の作業効率が下がります。そのときに便利なのが、マニュアル。
ひとつの業務をこなすのに必要な作業や知識、ルール、品質の基準などを分かりやすくまとめてくれていて、そのマニュアルを読めば誰でも同じくらいのクオリティを維持・提供できるのがマニュアル。
そして、そのマニュアルありきで人に聞く方が断然いい。
イチから聞く必要がないし、要点を絞って聞くことができる点。
それに、「わからないがわからない」という状況を潰しやすい点。
そういった利点からも、基本、マニュアルというものはあるべきだとぼくは考えています。もちろん、コピーの仕方やパソコンの起動の仕方などは、自分次第でどうとでもなるので、わざわざマニュアル化する必要はないですが。
昔もとい学生時代は、「マニュアルマニュアルってうるさいなぁ、センスでやれよ!」と思っていた時期もありました。ただ、4年教員をやっていて感じたのは、学校という空間はどうも「マニュアル化」という部分が弱く、それに困惑している自分がいること。
自分がこれまで働いてきた場所がそうだっただけかもしれませんが、「それはマニュアルとして残しておいてほしい」と思う業務が多々あります。
自分が何かを作り上げてしまったときに、「ここはこうだよ」と指摘され、3歩下がるという経験が非常に多かったです。いちいち聞くのも悪いと思い、「こんなもんでしょ」と自己判断で作業を進める自分にも非があるのですが、、「いや、でもそもそものシステムがおかしいじゃん!」と我に返るわけです。
マニュアル化の文化がないから、マニュアル作成はいっか。
後任者もぼくみたいに七転び八起きしながら知識・技能を身に着けていけばいい。
もしぼくがそういう行動方針でいくと、次の人が「マニュアルがあれば,,」となる。
そうさせないために、せめて自分は、自分が関わった業務に関しては、マニュアルを今のうちに作成していこうと思います。
全体に「マニュアル作成の文化」を根付かせるのは難しいですが、自分の行動で「する人が増える」のを目標にしたいです。「マニュアルがあるだけでこんなにも作業効率が変わるんだ!」と気づかせたい、今日この頃。