自分が学生時代の夏休み明けの学力はどんなもんだったかなと、勤務先の実力テスト(夏休み明けテスト)を採点しながら回想する。
ぼくは、成績がすこぶる良くなったという記憶は一切ない。
高校生の頃は、迫りくる受験にどう立ち向かえばいいのかわからず、まるで「寝る時この体勢じゃないよなぁ」「首は左に向けるんだっけか」と、なかなか寝れずに、あーでもないこーでもないとモジモジするような感じと似ていて、勉強の仕方が確立しないまま過ごしていた。
最初に「これだ」と決めても、不安が徐々に押し寄せて、「これじゃないか」とすぐにやり方を変えて、「これも違う」を繰り返す、そんな感じ。
参考書も無駄に増えていったあの時代が本当に黒い歴史である。
勉強ができない人がやりがちな方法を、本当レールに沿って進んで行っていたなぁって。
中学校の頃の夏休み明けはどうか。中1、中2なら覚えている。
しっかり成績が下がっていたのだ。
夏休み明けの実力テストをやると、定期テストの合計点マイナス30~40点くらいの落ち度。
勉強を全くしていないというわけではないのだけど、急に取れなくなる不思議さ。
いや、不思議ではないか。
単純に勉強した気でいただけなんだと思う。
宿題もやらされていたようなもんだから、答えを写していただけだし、「いま、これを学んでいる」という意識すらそこになかった。
ゆえに、思考停止した状態で勉強という作業をしていた。
興味のない分野を強いられる勉強。
そして、目的が明確じゃないのに強いられる学習。
こりゃ伸びないよなぁ。
でもそこの設定が難しいから夏休み明けは成績が全体的に下がる傾向にあるんじゃないかなと思う。下がらない人は、きっと、興味のある分野を自ら進んで学び続けれる人で、学ぶ目的がすっごいクリアーなんだと思う。
過去の自分にこの事実を伝えたところで、「そうか、じゃあ改善するよ」「成績上げたる」とはならない気がする。
理解はしても本当の意味で納得できないだろうから、どうせ頓挫する。
何かしらの大きなきっかけがないと、人は変わらないですからね。
なんて回想をしてみる。