自分だったらしないことをされると。

「自分だったらしないのになぁ」というものをまざまざと見せつけられると、「不思議だなぁ」を通り越してちょっとイラっとすることがあります。

もちろん、台パンするレベルのイライラではなくて、「なんでもっと賢くやり過ごせないかなぁ」という、一種の哀れみやもどかしさでもあるかもしれません。

 

例えば、今日の帰路で、中学生カップルが二人乗りをしていました。

男子がチャリを漕ぎ、女子が荷台に乗る、それも足をサイドにどかすスタイルの、むちゃくちゃベタな乗り方。

 

「青春をしているつもりなんだろうなぁ」と思いつつも、「とはいえこの通りは車通りが多く事故る可能性も高い。TPOを理解できてないんだろうなぁ」と冷ややかな目で見守ってました。

これ見よがしに披露していると思うと、なおさら「おい、だいぶイタイことしてるぞ!」と窓を開けて注意したくなりました。

二人乗り自体良くありませんが、するなら車・人通りの少ないところでしてほしいです。自分らの青春に他人を巻き込まないでほしいです。

あと、2人乗りが許されるのは、『時をかける少女』の千昭と真琴だけだかんな、とも言いたいです。

 

それは置いといて。

 

他にも、そうだな。

 

職員室にスカートを短くした状態で入ってくる女子生徒がこれまた多いです。そして、先生に注意される。「せめて職員室に入るときだけは正しく着なさいよ」と思います。なんでもっとずる賢く過ごせないのかと。注意されて気分が悪くなると分かっていながら着崩して入室するのは、プライドなのか、天然なのか。

職員室以外の場所、つまり先生がいない場所では好きなようにスカートを短く履けばいい、それだけのことではないかと。

 

制服って「着崩すための衣装」とぼくは思っています。一種のコスプレみたいなもんで、似合う似合わない、おしゃれダサいの評価は置いといて、自分らが「素敵」「かっこいい」と思ったのならそれに沿って着崩す。

異装するためのものでしかないとぼくは思っているので、制服の乱れに関しては基本ノータッチ。もちろんデリカシーのない着方、TPOをわきまえていない着方をしていたら、「いい加減空気読んで」とは言いますが。

 

教師という立場で言うのもあれですが、もっとずる賢く生きる術を磨いてほしいです。

ずる賢く、という表現はあまりよろしくないですね。角が立つと言うかなんというか。

でも、「自分の欲」と「周りからの価値基準」が衝突しない程度の感性とかを磨いてほしいなとは思います。

 

ちなみにぼくは高校生時代、学ラン(上着)の丈はちょっと短くしていました。当時、それがおしゃれだったのだと思います。知らんけど。

それでもごく稀にある服装検査では予備のものを着ていたのでバレなかったし、暑がり体質で基本Yシャツで過ごしていたことから、あまり校内では学ランを着ていませんでした。そのため、注意されたことは一度もありません。

学ランを着て先生の前を通っても何も言われませんでしたが。

 

自分の絶妙なキャラがそうさせたのか、そもそも相手にされていなかったのかは今となってはわかりませんが、それなりに器用に生きていたと思います。