校閲気取り

日本語はなかなかに面倒くさいもので、中でも重言(同じ意味の語を重ねた言い方)というものをうっかり使っているケースが多いです。

 

例えば、「未だ未解決だ」は「未解決のままだ」だし、「状況を楽観視する」は「状況を楽観する」が正しい。

響き的にどちらも前者が良さそうなんですが、使い方としては間違っているんだとか。

 

そうそう、子どもによく見られますが、「頭痛が痛い」も代表例ですね。これはこれでおもしろくて好きですが。

 

こんな風に、一回知ってしまえば「以後、気をつけよう」となる人は一定数います。

 

ぼくの場合、「違和感を感じる」という使い方が間違っていることに大学卒業と同時に気づいてから、一切使わなくなりました。「違和感あるよね」「違和感をもつかなぁ」と言うようになりました。

他者が無意識で「違和感を感じる」とぼくの前で使っていると、どうしても「ちがうよ!」とツッコミたくなります。「話の内容はいいから、指摘させてくれ」と思わずにはいられないです。

もっと言えば、どんなに良い内容の話をしていても、ソノ使い方をされると、心の中の観客が「あ~」と落胆します。

 

 

もう一つ言えば、「奥さん」の使い方も気になるようになりました。

 

奥さんや嫁は、自分の配偶者を指す言葉としては不適切で、正しくは「妻」です。まあ、響き的に奥さんや嫁が良いのは確かでしょうし、「私は愛称として使っているんだ」と言われたらそれまでですが。

プラスでいえば、「家内」「奥さん」「嫁」は、言葉の由来や意味的に、「女性が家の中にいる」印象が強くて、今の、少なくとも自分の配偶者には合致していないので、そういう意味でも頑なに「妻」と言うようにしてます。

 

なんて生意気なこと書いてますが、ぼくも「あの人の言葉の使い方は微妙だね」と思われているはずなので、しゃしゃり出ないようにしてます。