「子どものために」を囮に

はてなブログの下書きを開くと、結構な数の途中まで書いた、あるいはメモ程度に書いた下書きがわんさか出てくる。過去の自分は何かしらの事情があって完成させられなかったのでしょう。

 

 

一年前のものでも、「今も変わらずそう思ってるなぁ」というものには加筆したりして投稿するようにしてます。

 

 

久々に下書きを何とは無しに探ってると、4月の中旬に途中まで書いて止めた記事が目に入ってきました。

 

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昨日、キングコング西野さんがVoicyで感情的になって声を荒げていました。

聴いている自分も感情的になるような内容でした。

https://www.facebook.com/share/p/ES76w1WrkZH9Bd89/?

(↑URLをコピペして検索してみたが出てこず)

内容は、バレエ業界についてです。

早い話が、「子供とその親からお金を巻き上げ、更にチケットを売らせて集客を任せる」という運営システムが蔓延っているというもの。

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で書き終わっていた。

 

キンコンの西野さんは、お笑い芸人(吉本は退社してます)であり、絵本作家でもあり、映画監督でもあり、ミュージカル作家でもあり、その他いろんな草鞋を履いてますが、バレエ業界でも活躍してます。

 

 

バレエ業界では集客のために教室に通っている子どもやその親に観客を集めさせる運営システムを取っています。これでなんとか経営を成り立たせているようで、集客に失敗すれば子どもや親が金銭的に泣く、そんな感じらしいです。チケットをあらかじめ買って自分たちで売りさばく、そんな感じだったと思います。

 

 

バレエ村では当たり前の文化らしく、これまでずっと受け継がれてきたそうですが、西野さんはこのバレエ業界の杜撰な運営文化と経営者のていたらくぶりにご立腹されてました。

 

 

ボイシーではもう聴けなくなったのですが、それを聴いているときのぼくも胸が熱くなり、怒りが込み上げたと記憶してます。

どうみてもおかしな運営を「そういうもんだから」と文化を盾に一蹴し、資金繰りの勉強をせずに、「子どものために」を売り文句に苦しい経営を続けるそんなバレエ業界の有り様を怒りと失望と悲しさが混ざった声で届けてくれたこの回は、今でも頭に残ってます。

 

 

「子どものために」という言葉ほど、強力な呪文はないと思います。ゆえに、悪用されたときは心を揺さぶってくるので厄介です。教育でもたまに「子どものために」を謳って無理難題を突き付けるシーンがありますが、冷静に考えれば、「違うくない?」と思うこともあります。過剰な親切心、極度な自己犠牲、譲れない既得権益、いろんなものが絡んでたりするので、なるべく感情に流されない自分を確立したいと思う今日この頃。