父の「お前に本当似てるぞ」に煽られて

子どもが産まれてから、定期的に遠くに住む両親に写真を送ってます。もちろん、家族LINEにも送信してるので、兄弟も成長の様子を写真で確認できてますが。

 

 

写真を送るたびに、家族の中で唯一、「やっぱお前と似てるわ」という感想を何度も述べるのが父です。

 

 

この間の帰省でもそう。初対面で、笑いながら「やっぱ似てるなぁ」と漏らしてました。「お前が生まれたときも、本当こんな感じだったわ」と。

「そこまで言うなら、」ということで、帰省から帰ってきて1週間が経ちましたが、クローゼットの中、もとい書斎に眠っている自分のアルバムを取り出して確認することに。

 

 

アルバム、しっかり保管してあります。

数年前の結婚式に向けて、オープニングムービーを作る際、「幼少期の頃の写真適当に画像で送って!」と母にお願いしたら、なぜか数日後に一つの重たい大きな段ボールが届きました。「こっち(実家)にあってもアレだから。」ということで、産後~小6までの写真がすべて収められた分厚いアルバム3冊がこちらに送り届けられました。

生まれたての写真もそこにあります。

 

 

さて、「我が子」と「過去の自分」を見比べてみる。

「いやぁ、言うほど似てないぞぉ」というのが最初に出てきた感想でした。もちろん、そこは親子、面影はありまくりですが、瓜二つかと問われれば、「そこまでじゃない?」とぼくは思っていて。拍子抜けしました。

 

 

でも、これは立場が変われば見方も変わる、典型的な例なんでしょうね。我が子が成人し、結婚し、子どもができたとなれば、ぼくも父のように「いや似すぎだろ」なんて言ってるのかしら。そして、「いや、言うほどじゃない?」というレスポンスがあるのだろう。

 

 

そうそう、没入しない程度にアルバム全部に目を通したのですが、懐かしさとは別の世界に吸い込まれて、すごく泣きたくなりました。あぁ、ぼくら家族はこんな感じだったのね、と。自分の無邪気な顔、父方の実家にみんなで暮らしていたこと、新居で自分の誕生日ケーキをみんなで囲んでいたこと、家族でよくわからない遊園地に行っていたこと、何もかもが尊いです。懐かしいという感情ではなくて、「はぁぁ、過去だねぇ」という切ない気持ちにさせる、そんなアルバム。

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